暴走族くんと妖精ちゃん

「遥翔の席どこにする?」

見渡すと2人掛けの机がいくつも並んでいて私の座る場所がなさそう。

「俺の隣は~?」

見た目がすごくチャラい男子が手を挙げて言った。

「じゃあそこにするか。」

確かにその男子は一人で一つの机を独占していた。

私がそこに行こうとすると、

「あそこの周りは全員静龍だ。気をつけろよ?」

しんちゃんが私にだけ聞こえるように言った。