いくら待っても雪からの返信はなくて、本当の気持ちを送れなかったことを後悔した。
今思えば一目惚れだったのかもしれない。
絶対に来てくれないと思っていた雪は面会の時間に姿を現した。
でも、やっぱり素直にはなれない。
『お前が勝手に来ただけだろ』とか
『暇だったらってつけたし』とか言って、雪に睨まれた。
何言ってんだ俺。
ほんと弱っちいと自分でも思う。
呆れてるよな…。
恐る恐る雪の方を見るとあいつの手にはプリン。
俺の大好物だった。
きっと遥から聞いたんだろう。
「どーぞ」
雪の言葉を聞いた瞬間、俺の目はプリンに釘付け。
俺が嬉しかったのは、プリンが食べられるからじゃない。



