そもそも美月ちゃんが葵の病室に来ることはあっても、葵が美月ちゃんのところに行くのは珍しい。


何かあったのかもしれない。


あれ?


まって、美月ちゃんが泣いてる?


涙をポロポロ流しながら葵を見つめている。


泣いても可愛いな…って、そーじゃなくて。


美月ちゃんが頬を染めながら葵に何か言っている。


その瞬間、私は気づいてしまった。


あ、これは…告白なのかもしれない。


そっか。


美月ちゃんあんなに葵のこと好きなんだもんね。


葵は?


なんて答えるの?


そう思った時、目を疑うような光景が私の目に飛び込んできた。


……!!