その中の一人が口を開く。
《バーミリオン様、包囲が
完了しました。》
バーミリオンと呼ばれた男
は聞いているのかいないの
か、黙ったままある人物を
見ていた。その視線の先
にはクロードがいる。
またクロードもバーミリオ
ンを見ていたのだ。
《あやつ…何者だ》
抑揚のない声を発する。
《トラバキア兵でしょうか
…いや、まだ知られていな
いはず…》
隣に居る女性兵士が答える
。
《けっ!!どっちだっていい
だろうっ!!殺っちまえば
かわんねぇよ!!》
反対隣の体格がいかつい
男がまくしたてた。
《バーミリオン様、包囲が
完了しました。》
バーミリオンと呼ばれた男
は聞いているのかいないの
か、黙ったままある人物を
見ていた。その視線の先
にはクロードがいる。
またクロードもバーミリオ
ンを見ていたのだ。
《あやつ…何者だ》
抑揚のない声を発する。
《トラバキア兵でしょうか
…いや、まだ知られていな
いはず…》
隣に居る女性兵士が答える
。
《けっ!!どっちだっていい
だろうっ!!殺っちまえば
かわんねぇよ!!》
反対隣の体格がいかつい
男がまくしたてた。
