近くで、腰掛けれそうな場

所に腰を降ろす。


《もう足がクタクタ…ノラ

村はもう近いと思うんだけ

ど…》そう言って


高い空を見上げる……雲一

つ無い快晴だ。きっと、今

も何処かでこの空の下、沢

山の命が消えているのだろ

う。気ばかり焦る自分を戒

める。私に何が出来るか…

具体的な案などなかったが

、まずは近くの村で戦況を

知る為に情報収集をすると

決めた。それがノラ村だっ

たのだが……地図も無いう

えに、昔ババ様から聞いた

記憶を頼りに来ているので

本当に辿り着けるか自信が

なかった。