剱聖伝

《まぁ…なんだ…城には


オレが替わりに行ってくる

から…行く予定だったし》

変な汗をフキフキする。


《ベルゼの事を伝える


つもりだったんだろ!?》


そう聞かれたティアは


泣きながら首をコクリと


縦にふった。


《なら、まかせなさいっ!!

》そう言って胸を叩いた。

《ケホっ!ケホっ!!》


そして咳き込む。


それを見たティアが


泣きながら笑った。


クロードも一緒に笑う。


《クロード様…ありがとう

ございます》


澄んだ綺麗な瞳がクロード

に向けられる。


《あ…あぁ》


まともに直視できず、顔を

横にそらして短く答える。

クロードは思った……


惚れそう。。。