しばらく扉の前を行ったり

来たりしている感じで、


なかなか入る様子は無い。

少しして扉をノックする


音がした。


《あの…ティアです。えぇ

と……少しお話ししたい


事があるのですが…》


《あぁ、あいてるよ》


そう言って体を起こす。


木の扉がキシミながら開き

、ティアが入ってきた。

少し緊張した面持ちで


喋りだす。


《クロード様には避難しろ

とご忠告頂きましたが、明

日トラバキア城に向かおう

と思っています…それで、

出来ればクロード様達に


一緒に行って頂きたい


のですが…勿論、報酬は


きちんと払います》


話を聞いていたクロードが

ゆっくりと立ち上がった。