木々の擦れる音や鳥達の泣

き声が聞こえる。木漏れ日

が差す緩やかな山道をティ

アは一人歩いていた。


《ふぅ…》


トラバキア王国の西にある

ノラ村に向かってからすで

に四日…さすがに女の子の

一人旅は楽じゃなかった。

それでも、白のローブと17

になった時、持つ事を許さ

れる【聖杖】とわずかな干

しパンのみとゆう軽装で


あるのが唯一の救いだ。


何処か休める場所は無いか

と辺りを見回して見る。少

し離れた所に良い場所を見

つけた。元々は木々が沢山

あったであろう場所にはま

るで刃物で斬られたかのよ

うな切株が広がっている。

よく見れば、焦げたような

場所がある事から昔ここは

戦場だったのかもしれない