《痛みますか…》


聞かれたメギメギはベッド

の上で黙って天井を見てい

た。ティアは精霊魔法で


傷を治している。


《入るぞ》


古い扉が軋む音が聞こえ、

クロードが入ってくるのが

わかった。ベッドの横に来

てメギメギを見つめる。


少しは傷も癒えて、ましに

なった顔を覗きながら


《おまえさん、どうして


抵抗しなかった》っと


喋りかけた。


《……》


《メギメギはセタが好きだ

…もしセタが殺されたら凄

く悲しい…相手を憎くかも

しれないメギ。ラキの気持

ちがよくわかったから…


とても辛かったメギ…》


《…そうか悪かったな…メ

ギメギあいつも今はどうし

ていいかわからないんだ》


《この戦争さえなければ


きっとラキとは友達になれ

たメギね》


そう寂しい表情で呟いた。