剱聖伝

やがて疲れてヘタリこむ


二人…まったく我関せずな

セシルドは何やら考え事


でもしているかのように


目を閉じていた。


《おい、セシルドも


なんとか言ってやれよ》


息を切らしながら喋る


クロードにセシルドは


まったく反応しない。


変に思い顔を覗き込む


と……小さな寝息が聞こえ

てきた。


《…タハハ…》


苦笑いするクロード。


この状況下でよく寝れる


よなぁ。よし、落書きで


もしてやろう…。口元が


ニヤリと笑う。ペンを取っ

て顔に近付けた時、突然


目があいた。


見つめ合う二人……


《クロード様…》


《セシルド……オレにその

気はないぞ》


《わかってます》即答


だった。その後、、


《気付いてますか》


《あぁ》


セシルドの問いに単直に


答えた。