剱聖伝

《ウム…バレてしまっては

しょうがないっ!!


何を隠そうオレ達は、剣の

道を極めし者…即ち剱聖


なんです!!!》そう言って

ティアに顔をググっと近付

けた。突然の出来事に戸惑

い固まるティア…初めて男

性に手を握られ今にも気絶

しそうになるのを必須にこ

らえていた。


その様子を横で見ていた


ラキの顔があからさまに


嫌そうな顔をして、


《ティア姉ちゃんに気安く

触るなっ!!エロおやじ!!》

と、言いながら無理やり二

人を引き剥がした。


《エ…エロ親父だとぉ!?》

《まだ二十一の美青年に


向かってなぁ〜んて事を…

    ガキ
生意気な坊主がっ!!》


《本当の事を言っただけ


だろぉ!!》ラキも負けじと

言い返しす。そのうち


ホッペをツネリ合って


少し涙目になりながら


言い合っている…その


様子を見てティアはクスク

ス笑った。こんな風に笑う

のは何時ぶりだろう…そう

思うほど昔の事だ。