《あぁの、決して怪しい


者では…》なんて言いなが

ら手をブンブン左右に振る

。実は、あまりにも


美しい女性の寝顔をニヘラ

ニヘラしながら覗き込んで

いたので充分怪しいやつな

のだが…。


《体の方は…大丈夫?!》


変な汗を拭いながら


聞いてみる。


《え…あっ…はい》


小さな声で答えるが、顔


が真っ赤になっていた。


実はティア自身、小さい時

からババと二人で生活して

きたので、父親以外の成人

男子を間近で見るのは初め

てなのだ。


そんな事を知らない


クロードは


《あれ、熱あるんじゃない

!?》などと言って近寄って

くるもんだから更にティア

の顔が赤くなった。