――凛々しい姿――



――逞しい腕――



――優しい眼差し――



薄れゆく意識の中で


焼き付いた記憶……


この方は…だれ!?


真っ黒いシルエット


の男が徐々にハッキリ


してゆく……そして…


いい所でティアは


目が覚めた。


夢…??ユックリと瞼が開か

れて視界を認識していく。

目の前には顔……顔!!?


《キャッ!!》そう言って


ベッドから飛び起きた。


《ワァッ!!》それと同時に

クロードも驚きのけぞる。


《……》


《………》


お互いしばらく無言で


見つめ合ったが、その空気

に耐えきれず、クロードが

話しかけた。