《本当にこの道で合ってる

のかぁ!?》


城を出てから七日…まだ目

的地に着けないクロードが

愚痴をこぼす。


何処に向かっているのか


というと、敵が攻めて


来る確率が高いのは北側の

森なのではという事で、


森の向こうにある村を目指

す事になったのだ。実際に

案を出したのはクロード


だが、道を指示するのは


セシルドである。


なぜならクロードは……


かなり方向音痴だからだ。

《間違いありません》


セシルドが無表情で


答えた。


《はぁ…お前さぁ…もう


少し愛想よく出来ない


わけ!?》


無理は承知で聞いたが、


意外な答えたが返って


きた。


《命令とあらば…》


やはり変わらず無愛想な


顔で答えるが、クロードは

もういいよと言わんばかり

に口をつむいでしまった。