この場所にティアと稽古に

来る事が日課になっていた

。あの日以来、ティアの心

は何処か遠くに行ってしま

ったようだ。メギメギもし

ばらく立ち直れなかったよ

うだが、今はベルゼ国でセ

タと幸せに暮らしているら

しい。もちろんラキの心に

も大きな傷を受けた。それ

でも憧れたセシルドとクロ

ードの背中を今でもずっと

追い掛けている。毎日、一

日たりとて稽古をかかした

事がない。心の中にはずっ

とクロードとセシルドが笑

っている。


《まだ…おれは足元にも


およばないな…》


ラキが一人で苦笑いすると

、近くまで来たティアが


不思議そうに見つめてくる

のに気づく。