《あやつもわかっておるの

じゃ…あれが精一杯の譲歩

じゃろう》


それに少し笑って頷くセイ

ランを見て、面白くなさそ

うにソッポを向くスザクに

ハイゼルも何故か笑ってし

まう。皆同じ人間なのだ…

国は違っても何も変わらな

い…きっとそれを一番知っ

ていたのはクロードなのか

もしれない。しかし、その

クロードはその後現れる事

は無かった。この後、世界

に事実が知らされる。大い

に恐怖し、そして歓喜した

。世界を救った英雄の物語

は後世まで語り継がれ、そ

してその物語は一冊の書記

となった。


名を【剱聖伝】と言う。



――第 最終章 完―――