廻りの空間には歪みが生じ
ている。
赤い柱の中には得体の知れ
ない黒い塊が浮いていた。
よく見ると、その塊には目
のような物が確認出来る。
それを恍惚とした表情で
ルシフォールは見つ
めている。
《やっと出会えた…我が肉
体よ…》
ゆっくりと歩きながら
懐から三日月形の物体を取
り出した。その中の五つの
石の内、四つが全て黒くな
っている。残りの一つも三
分の一ほどが黒くなってい
た。その石が黒くなってい
くにつれ、シーリアの苦し
みが増していく。
邪気を帯びる石からは黒い
呪詛の印が溢れ出している
ようだった。
供物を得た石は、その生気
を吸い取り、完成しようと
している。
《キャャ〜〜》
シーリアの意識は既に限界
を迎えて、視界が暗くなっ
てゆく。
ている。
赤い柱の中には得体の知れ
ない黒い塊が浮いていた。
よく見ると、その塊には目
のような物が確認出来る。
それを恍惚とした表情で
ルシフォールは見つ
めている。
《やっと出会えた…我が肉
体よ…》
ゆっくりと歩きながら
懐から三日月形の物体を取
り出した。その中の五つの
石の内、四つが全て黒くな
っている。残りの一つも三
分の一ほどが黒くなってい
た。その石が黒くなってい
くにつれ、シーリアの苦し
みが増していく。
邪気を帯びる石からは黒い
呪詛の印が溢れ出している
ようだった。
供物を得た石は、その生気
を吸い取り、完成しようと
している。
《キャャ〜〜》
シーリアの意識は既に限界
を迎えて、視界が暗くなっ
てゆく。
