剱聖伝

なんて事だ…私はバーミリ

オン様のお役に立てないな

んて…自分が情けない。


シーリアの心は脆くも崩れ

かけていた。全てを賭けて

尽くすと誓ったのに、まる

でお役にたてなかったのだ

。だがこのまま終わらせた

くない…力があれば…



シーリアは願ってしまった

…その僅かな隙間をルシフ

ォールは逃さない。


《君は汚れを知らない…そ

して何より純心だ…》


いつのまにか現れたルシフ

ォールがシーリアの耳元で

囁く。


《バーミリオンを助ける為

、力を貸して欲しい》


《…何を》


《君ならゲートを開けられ

るんだ…君なら…ね》


ルシフォールの言葉の意味

を理解できず困惑する。


《このままではバーミリオ

ン共々国が滅ぶよ…助けた

くはないのかぃ!?》


ルシフォールの問いに


心が動く。