キィ〜〜〜〜ン!!!


甲高い金属音。


……セイランの瞳が大きく

見開かれる。


シーリアの首は落ちていな

かった。


《何が…》


シーリアは何が起きたのか

わからず困惑した表情であ

たりを見渡す。


《……あぁ…バーミリオン

…様》


そう、そこに居たのは


大剣を軽々と扱い、セイラ

ンの剣を止めて立つバーミ

リオンの姿だったのだ。


《俺がいつ死を許した》


抑揚の無い、だけど何処か

感情的な声でそう言った。

《申し訳…ありません》


《お前には失望した…下が

れ》無慈悲な言葉を


突き付ける。


《いえ、まだ戦えますっ!

!》


だが、バーミリオンはその

言葉を無視してセイランへ

と意識を集中させる。