《まもなく各先攻部隊が魔

群と衝突します》


兵士からの報告を受けると

各国の王達の顔に緊張が走

る。


《いよいよですな…》


そう言うと、唾をゴクリと

飲み込んだ。


《おや!?ソラン国王は少

し顔色がよろしくないご様

子…戦力に不安でもおあり

ですかな!?》


皮肉たっぷりと言った感じ

で白髪の老人が口を開く。


《な…何を言うか!!我が

国の戦力は五大国最強!!

魔物だろうとなんだろうと

引けはとらんわいっ!!!

そう言うゲルロニアは剱聖

不足が深刻だそうじゃが、

皆の足を引っ張らぬように

願いたいものですなっ!!




負けじと言い返す。


《おのれ!!言わせておけ

ばヌケヌケとぉ!!》


席を立ち、今にも掴みかか

りそうな所を後ろの側近が

必死に止めに入るが手に


おえそうにない。


それを、


《おやめなさい》


《やめられよ》


見兼ねたネグリスとトラバ

キアの国王が仲裁に入った

のだった。