剱聖伝

部屋に着き、少しすると


寝息が聞こえてくる。


ベッドの上には、倒れこん

だままの姿勢で眠るラキが

いた。


無理もない…殆ど寝ずに


小さな体を酷使したのだ。

ティアはそっと抱き上げ、

布団をかけ、寝かせる。


ラキの顔をのぞくと、いい

夢でも見ているのかとても

穏やかな表情で寝息をたて

ていた。


ティアもベッドに仰向け


になる。


目を閉じるといろんな事が

頭に浮かんできた。


ほんとうに色々あったのだ

…婆様の所を出てから沢山

の人に会い、貴重な経験を

いっぱいした。