剱聖伝

そして……


《じいちゃん…何もん!?》

一瞬あたりが凍りついた。

ティアが口に手をあて、固

まる。


《…ワシか!?ワシは見ての

通りの老いぼれよ…まぁ下

界の者は仙人などと呼ぶ者

もおるがのぅ》まるで気分

を害した様子もなく、穏や

かに笑っている。


《あ、あの…白蓮様は王家

の方では無いのですか!?》

思っていた疑問を口にする




《…うむ。ワシは今の王家

とは何も関係無いが、オル

ゲアスとクローディスとは

昔からの付き合いでの…》

懐かしい昔を思い出すかの

ように遠くを見つめる。


《さぁ、そんな事よりお前

さん達も疲れたじゃろう…

こやつも暫くは起きぬ。ゆ

っくりと休まれよ》


そう言い部屋に案内してく

れた。