剱聖伝

ティアは今までの出来事と

経緯をわかる範囲で説明


した。


それを黙って聞いていた


白蓮が深く考えこむ。


《…なるほどな…クロ坊な

りに答えを出そうとしたよ

うじゃのぅ…》


視線をクロードに向ける。

《しかし…ワシの知らん間

にそこまで戦況が悪化して

おったとは…オルゲアスの

奴、何も連絡をよこさぬと

は…年寄りを邪魔者扱い


しよって》


国王を呼びすて!?


いったい何者なのだろう…

山の奥深くに住み、古代魔

法を使い、クローディス様

をクロ坊と呼ぶだけではな

く、国王を呼び捨て…王家

にゆかりのある方なのだろ

うか??ティアの疑問はラキ

の頭の中にも浮かんだよう

で、何か考える仕草をする