剱聖伝

来た時とは比べものならな

いぐらいの短時間で到着す

る。荷馬車の扉を開けると

額に汗を浮かべ、必至に


治療するティアの姿があっ

た。ティアは白蓮を見ると

、気持ち安心したかのよう

に笑顔を見せた。


《ティア!!連れて来たよ!!

》ラキが白蓮の横から


顔を出す。


《急に押し掛けてすいませ

ん…頼る所がなかったもの

ですから》申し訳なさそう

に目を伏せる。


《…うむ》


クロードをしばらく見たか

と思うと、メギメギを見て

は深く考えこむ仕草をした




《ひとまずわしの家まで


二人を運ぶ。それまでもう

少し頑張れるかな!?》


辛そうなティアに優しく


語りかける。


その言葉に深く頷き返した