《おれ達は…ここを離れ


なくちゃいけない…辛い


けど》ラキが辛そうな


顔をティアに向ける。


《ラキ…》


ティアの心が張り裂けそ


になる。


こうゆう時こそ冷静になら

なければならなかった。


それなのに私は…


《……ラキ、あなたの言う

通りです》


言葉を言うと同時に泣きそ

うになり慌てて窓に顔を


向ける。


こんなにも胸が痛いなんて

…クローディス様…。


暫く黙ってしまったティア

になんて声をかけようか


悩んでいると、突然ティア

が立ち上がり、馬車を降り

て駆け出した。


ラキも驚きティアの後を


追う。