剱聖伝

ケルベロスの体が業火に


焼かれる。


《やったか…いや…》


クロードが緩んだ意識を


引き締める。


よく見れば体に傷がない。

燃え盛る炎すらまるで効い

ていないかのようであった

。無機質な両目がこちらを

睨んだかと思うと、三つの

頭が同時に口を開く。


咆哮と共に力が無差別に


まわりを攻撃してゆく!!


それは敵も味方も関係なく

、魔物達が奇声をあげ、の

たうちまわる。


《なんてやつだ…》


すべて効いていない。


あれだけの攻撃が無傷な


のは絶望的だった。


《かならず何か…弱点が


あるはずだ》


敵の攻撃をかわしながら


思考を巡らせる。