剱聖伝

《ラキっ!!》


ティアがオロオロして辺り

を見渡す。


しばらくシ〜ンとしていた

がやがて遠くから沢山の


人の声が聞こえてくる。


(なんだ今のは?! あっちか

らだ…)


《ラ…ラキ…逃げますっ!!




《了解!!》


ラキの手を取って走り出す

。ティアは冷や汗タラタラ

なのに対し、ラキは少し


楽しんでるようにも見えた




どれだけ走ったか、息も


切々に柱の陰に身を寄せて

周囲を警戒する。


《もう大丈夫かしら…》


安堵のため息を漏らした


時、窓際に人の気配がして

驚いた。