剱聖伝

《ハァハァ…しぶとい奴だ

…早く吐いて楽になれ》


《知ら…ない…メギよ》


《この野郎っ!!反対の腕も

折られたいのかぁっ!!!》

兵士の蹴りがメギメギの


顔を直撃する。口が切れ


床に血溜まりが広がった。

何もない四角い空間…無機

質なコンクリートに囲まれ

た部屋の中にクサリで繋が

れた格好のメギメギがいる

。どれだけの暴行を受けた

のだろう…体中から出血し

ていて見るも無惨な姿にな

っていた。


それを冷静な目で見る一人

の男…審問局の局長をつと

めるジャティスはマルぶち

のメガネを押し上げ


冷ややかな視線を向ける。

《しぶといですねぇ…


さっさと軍の情報を


吐けば痛い目を見ないで


すんだのですよぉ…》


《メギメギ…は…セタ…


に会…いたい…だ…メギ》