剱聖伝

どの位気を失っていたのか

……ラキはゆっくり体を起

こしてみる…耳鳴りが少し

しているが体はなんとか動

かせるようだ。


《イテテ…いったい何がど

うなってるんだぁ?!》


首をもたげて周りを見渡し

てみる。


その光景に愕然とした。


街が…燃えている。


沢山の人が倒れている。


ラキは現状が飲み込めずに

呆然としていたが、やがて

我にかえる。


(母ちゃん…母ちゃん)


ラキは母の事が心配になり

、来た道を出来る限り急い

で戻った。途中奇妙な鳥が

飛んでいたが、今はそれ所

ではなかったので無視して

通りすぎる。


やっとの思いで家の前まで

辿りついたが、家は激しい

炎に包まれていた。