剱聖伝

(どうする…ここでオレが

天剱聖である事を知られる

のはマズイが…もう遅いか

。あれほどの実力者なら


薄々感づいてるだろう…)

ひとしきり考えた後


結論を出した。


《やるしかないか…》


そう言って、だてメガネを

取る。


《少し本気になる…隙を


作るから逃げろ…そして


この事を親父に伝えるんだ

…》


セシルドにそう告げると


手を前にかざす。


静かに目を閉じ、意識を


集中させ…剣気を一気に


解放した。

    ミルザキアス
《来い、破裂の剣》


手の中に光が集まり


やがて一振りの剣が


現れた。