リトルガーデン~愛溢れる場所~

あきひろは釜揚げうどんをほんとうにたくさん食べた。

まるでうどんだけを吸い込むブラックホールのようだった。

わたしは圧倒されてすぐに食べ終えてしまったが、
それでもあきひろは次々にゆでて欲しがった。

あきひろの家にあったその高級な麺は十二、三分ゆでなくてはいけなかったので、大変に時間がかかった。

つゆも作り足し、薬味も使い果たして、湯をわかし、ゆでては捨て、またわかし………
あきひろはその食べっぷりに関しては、

「おいしいんだもん。」

としか言わなかった。

もともと無口なあきひろはますますしゃべらなかった。

結局わたしたちは夜中の一時までうどんを食べ続けていることになった。

TVも音楽もないその小さな台所で向かい合って。