真っ直ぐな颯汰くんの潤んだ目が不安そうに私を見つめる。



「泣かないでよ」

「ぇ、」


いつも言ってくれた優し言葉を彼に返した。



「颯汰くん、私、、」



今なら、素直になりたいってすごく思う。

親と過ごした時間で、私はもっと自由に人に気持ちを表していいって、、





「私、、も。好き。大好き」

「ぇ、、まじ?」

「ん。まじ」

「抱きしめても、いい?」

「ふふ。ん。」



颯汰くんが来る前に、自分から颯汰くんの中に入っていた。



「やべぇ」


そう、声が聞こえると、ぎゅっと抱きしめられた。



ドキドキと打つ音が颯汰くんからも聞こえてきて、すごく心地よくて、頬が熱かった。





「お母さんから、聞いた。」

「え?」

「おばあちゃんのお店、手伝ってくれてたんでしょ?」

「まぁ。ん。」

「颯汰くん、ありがとう」

「いーえ。」