「盗み見?趣味悪いねぇ、月島は」

「和。陽は関係ないだろ。」

「あ?関係ない?っは。」

「わるかった」

「、、、はぁ?」

「誤解、なんだ。あの日は」



ぱっと解放された体が地面に崩れ落ちる。



「言ったろ。美咲なんかどうでもいい」

「本当に、、どうでもいいのか」

「あ?、、ど?好きな人が、他の男とこーゆー事してんの。」

「っ。だから、」

「そー。それ!俺が見たかった顔」

「もう、いいだろ」

「でもねぇ。俺は、もっと先まで見たくなっちゃった」

「いい加減に」

「黙れ!いきんなや。」



和くんが、勢いよく颯汰くんの制服の胸ぐらをつかむ。




「俺は、お前が嫌いやねん。消えればええとまで思ってる。」

「和。」

「陽ちゃんが、そんなにええんか?」

「、、、和。」

「なんやねん!」

「美咲は、妹なんだ」

「っ、、、は?」



自分の胸ぐらにある和くんの手を颯汰くんはそっと重ねて真っ直ぐ目を見る。