朝、ハッと起きて、驚く。
「何でアラームなってないんだよ‼」

バタバタ用意して、会社に間に合うギリギリのバスをなんとか拾って…‥会社まであと少し。


あと5分で朝礼だ。遅刻したら、お説教の長い松本課長に

「二宮‼また、遅刻か。本当にお前はいつもいつもゲームばっかりしてるから…‥。どうせ、昨日も夜遅くまでやってたんだろ。お前、もう少しは…‥…‥」

ってな具合で長い長いお説教を聞かされてしまう。
それだけは絶対に避けたい。


ドンッ

俺の不注意もあった。ダッシュしていた俺は
相手と思いっきり肩をぶつけてしまい、受け身もとれずに、相手ともつれながら倒れこむ。

手首や腰などからだの節々が痛かったがとりあえず相手の男に手を差し出す。

「あの大丈夫ですか？すみません。急いでいたもので…‥怪我などないですか？」

「はい。それよりもあなたもからだが痛いでしょう？不注意はお互い様ですよ。こちらこそすみませんでした」

そういって男はふんわりと笑った。


「ああああ！」
「どうしました？？」

まずい。これはもう、完全に遅刻だ。もう、お説教決定だ