私が放課後自分の席に座っていると

「奏音連れてきたぞ!」

そう言って私の前に勢いよく現れたのは真琴だ。

「連れてきた?」

「西園寺さくらです」

と真琴の隣に立っていた子がそう言ってお辞儀をした。

あれ?

この子どこかで......

「あっ!」

そこにいたのは昨日廊下で殴ってしまった美女だった。

「昨日はすみませんでした!」

慌てて頭を下げる。

そんな私たちを見て真琴は

「何してるんだ?」

と不思議そうに言った。

それにしても西園寺なんて名字初めて聞いた。

この子にぴったりだとは思うけど。

「さくらとは昔からギターとかドラムとか練習してたんだ。家も近いし、小学校の時からずっと一緒なんだ。まぁ親友ってやつだな」

真琴は自慢げに言った。

それはそうだ、こんなに綺麗な親友なんだもん。

まぁ、この2人は私とののかと同じみたい。

「そんでこいつが入れる部活って軽音楽部しかねえ!と思ってな、連れてきた」

「」