お前、今自分がどんな格好をしているのか分かって言ってるのか?

俺のジャケットを羽織っているが…

その中は下着姿だ…

ダイレクトに…あれが…あれで…

俺の理性がもたん…


一瞬にして駆け巡った考えは、自然と俺の眉間に皺を刻んだ。


「この俺に、お前をおぶれって言うのか?」


そんな格好のお前を?


「私、今回凄く頑張りましたよ?バイトの安月給にしては賃金以上の成果出しましたよね?少しは労ってくれてもいいじゃないですか?」


確かに、こいつは頑張った。
成果も出した。
少しどころか存分に労ってやりたい。

だが…理性がもたん。


「無理だ。」


「えっ!?何でですか!?」


どう考えても無理だろ。


「無理なもんは無理だ。」


俺がどうにかなる自身があるほどだ。