「係長~実里に手ー出すからー」


そうだ、実里に手を出すから罰が下ったんだ。


「独占欲が強い子は怖いですよ~」



またこいつは余計なことを…


実里を見れば、なんのことかと顔に疑問符が浮かんでいる。

何のことか分からないならそれでいい。



「おい、行くぞ。」


「あっ、先輩待って下さーい。えっと、お疲れ様でしたー」


実里は直ぐに俺を追いかけて来たが…


「いっ、てててて…」


どうしたんだ。


「何やってんだ、置いてくぞ。」


「だって、裸足なんですよ?」


そうだった…俺としたことが…


だが、実里は次にとんでないことを俺に言った。


「先輩、おんぶして下さい。」


「はっ?」