この姿が映像に残るのかと思うと、羞恥で死ねた。
でも、幸か不幸か木下さんの影に隠れて私の体は映ってなかったって聞いて心底ホッとした。
のだか、井ノ上さんには決定的な証拠が欲しかったと溜め息混じりに言われてしまった。


あのサイボーグ…


カメラの映る位置に移動して、自分の嫌がる姿を見せろと?
どんな変態だよ!
私にそんな性癖はない!と言ってやりたかったが、きっと…


『危ない時は突入する準備が出来ているのですから、バイトであろうとプロ根性見せて下さい。』ってまた一蹴されていたに違いない。


でも、あれ相当危なかったよね?

突入のラインが分からない…

さっきの場合ぐらいにならないとだめってこと?



そんなことを考えていたから、朝比奈さんが次に言った言葉を聞き逃すところだった。


「独占欲が強い子は怖いですよ~」


独占欲?誰が誰に?


横に立つ先輩を見上げるが、明らかに機嫌が悪いのが分かるだけだ。


まさか先輩が私に独占欲を…

いや、ないない!