西部さんは旦那と同じ会社で働いている。
旦那とは仲が良く、会社の人達数人と一緒に家にご飯を食べに来たこともある。
「私は野中さんの忘れ物届けに来たのよ。これこれ。」
と、バッグからスマホを取り出すと私に渡した。
「ここで実里さんに会えて良かったわ。」
「あっ、ありがとうございます。」
「もうトラブルの方は大丈夫なんですか?」
自分でその原因を作ったくせに罪悪感の欠片も見せず、西部さんに心配気に問い掛ける。
「うん、もう問題ないって。皆思ったより早めに解散して、野中さんももう家に着いてるんじゃかいかな?」
私は気づかれないように安堵の溜め息を吐いた。
「それじゃあ私急いで帰らないと。主人がお腹すかせて待っていると思うので。
西部さん、スマホ届けて頂いて本当にありがとうございました!では失礼します。」
一礼をし、私はそのまま早足に家へと帰った。
そして、それから数日は今まで通りの生活を送っていた。
けれど…
木下さんが家に来て丁度一週間が経った日、いつまで経っても旦那は帰って来なかった…
スマホに連絡しても電話にも出なければ、メールの返事もない。
旦那とは仲が良く、会社の人達数人と一緒に家にご飯を食べに来たこともある。
「私は野中さんの忘れ物届けに来たのよ。これこれ。」
と、バッグからスマホを取り出すと私に渡した。
「ここで実里さんに会えて良かったわ。」
「あっ、ありがとうございます。」
「もうトラブルの方は大丈夫なんですか?」
自分でその原因を作ったくせに罪悪感の欠片も見せず、西部さんに心配気に問い掛ける。
「うん、もう問題ないって。皆思ったより早めに解散して、野中さんももう家に着いてるんじゃかいかな?」
私は気づかれないように安堵の溜め息を吐いた。
「それじゃあ私急いで帰らないと。主人がお腹すかせて待っていると思うので。
西部さん、スマホ届けて頂いて本当にありがとうございました!では失礼します。」
一礼をし、私はそのまま早足に家へと帰った。
そして、それから数日は今まで通りの生活を送っていた。
けれど…
木下さんが家に来て丁度一週間が経った日、いつまで経っても旦那は帰って来なかった…
スマホに連絡しても電話にも出なければ、メールの返事もない。



