「千葉くん、これ、受け取ってくれる?」


たしかこの人は中学の時同じクラスだった気がする。


「ごめん、俺彼女いるから受け取れねー。ありがとな」


「…ううん。いいんだよ。李和ちゃんとお幸せに!!」


そう言って、走っていってしまった。


断り方、まずかったかな。


彼女いるって言ったけど、李和はまだ俺の彼女でいてくれてるんだろうか。


「自然消滅ってことにしといた方が、俺も李和も幸せなのかな……」