いくつになっても、相手の顔を直視できないほど恥ずかしい、初めての朝を向かえる。



お互い照れながらそれでも、幸せをかみ締めて朝食を食べた。
　


チェックアウトぎりぎりの時間までゆっくり過ごした後、私達は、箱根駅の近くにある、博物館や、ベコニア園を見て回ったり、お土産を買ったりして過ごした。



それでも、電車まで少し時間があったので、駅前にある喫茶店でお茶をした。
　


帰りの電車では、疲れが出たのか二人とも熟睡だったが、握った手は離さなかった。
　



この旅行で私は、彼と過ごす時間の大切さや幸福感を実感し、もう彼が横にいない人生なんて考えられないと、心も身体も感じることが出来た。彼もそうだと私は信じていた。