話の内容は………

小型バスの…………この間オレが見かけたオヤジが

唯ちゃんにセクハラをしていた。

唯ちゃんは、オヤジの家庭を守ろうと……我慢していたけど……。

恐怖に……痩せてしまい、みんなが気づいたみたいだ。

悠が強引に聞き出して、事情は分かったけど……

唯ちゃんは、こんな時でもオヤジの家庭を守ろうと頑なで………

渋々、園では悠が守って……セクハラされないように庇っていた。

ただ園バスの中だと……庇いきれないから……………

どうしたら良いか悩んでいた所に、オレが駅前で見かけたと聞いて

さすがに、園以外のところで待ち伏せされてストーカーまでされると……

悠も一人で庇うのは、危険だと思って……策を練って……

四人に打ち明けたらしい。

「何故、唯ちゃんは………そのストーカーを庇うんだ?」

オレの質問に、四人も頷く。

「オレも………不思議だった。
始めは……不倫カップルが、イチャついてるのか?と……疑う程に。
だが、どう考えても……あの痩せ方は異常だし……
恐怖も感じて、怯えてるから………『セクハラに間違いない』と問い詰めた。
…………そうしたら、
自分と代わらない年の嫁と…小さい子供がいて……
おまけに、妊婦らしい。
唯ちゃんは、オヤジのセクハラがバレて……クビになった時を考えて………
我慢したみたいだ。」

「それって…………」

オレが、全部を言わなくても……同じ事を疑っていた悠が

「そう。家庭の話しをして、同情させるのも……作戦だと思う。
その後のストーカー行為を考えても……かなり、手慣れてると……」と

悠が忌々しそうに話す。

「だったら、どうして悠は……
唯ちゃんの言いなりになって……見守るだけにした?」

オレの疑問に

「そうしないと…………唯ちゃんが自分を責めて……辛い思いをすると思ったから…。
ただ、園外までされると……見守れないから……
今日………集まってもらった。」