カウンターの席を用意された私達は、坂巻さんが勧めるデラックス焼きというのを注文した。
大将によれば、それは麺と具が倍量入ってて、シェアして食べるには丁度いい量だよ…と教えられた。
(……でも、坂巻さんと二人でシェアするのはかなり緊張するんだけど…)
舌を噛んだらどうしようか…と身構える。
ちらっと隣を窺うと鉄板を前にしてる彼は落ち着いていて、その横顔は本当にイケメンで素敵で……。
(だけど、どうせこれが最後だからいいや。いい夢見せて貰ったと思って、大切に胸の中にしまっておこう)
次こそはきっとないと思って開き直る。
積極的に…とまではいかないけど、出来る限り話そうと思い会話した。
その中で彼はデータ室でのことを謝ってきた。
「あの時はちょっと機嫌が悪くてごめん。諸住さんが出て行った後、俺なりに少し悔やんだ」
箸を握ったまま悔しそうにしている。
でも、私が「別にいいです」と言うと振り向かれて。
「駄目だろ。あの時君はショックを感じてるみたいな顔つきだった」
「…ああ、だってそれは……」
そう言いかけて、やっぱりいいです、と口を閉ざす。
大将によれば、それは麺と具が倍量入ってて、シェアして食べるには丁度いい量だよ…と教えられた。
(……でも、坂巻さんと二人でシェアするのはかなり緊張するんだけど…)
舌を噛んだらどうしようか…と身構える。
ちらっと隣を窺うと鉄板を前にしてる彼は落ち着いていて、その横顔は本当にイケメンで素敵で……。
(だけど、どうせこれが最後だからいいや。いい夢見せて貰ったと思って、大切に胸の中にしまっておこう)
次こそはきっとないと思って開き直る。
積極的に…とまではいかないけど、出来る限り話そうと思い会話した。
その中で彼はデータ室でのことを謝ってきた。
「あの時はちょっと機嫌が悪くてごめん。諸住さんが出て行った後、俺なりに少し悔やんだ」
箸を握ったまま悔しそうにしている。
でも、私が「別にいいです」と言うと振り向かれて。
「駄目だろ。あの時君はショックを感じてるみたいな顔つきだった」
「…ああ、だってそれは……」
そう言いかけて、やっぱりいいです、と口を閉ざす。

