坂巻さんは、ずっとキラキラな笑顔で話しかけてくれていた。
私が返事らしい返事をしなくてもめげずにいて、優しい声で「諸住さん」と呼んで、爽快そうにしていたのが目に浮かぶ。
「いいなぁ……もう一度彼と話したい…」
話して仲良くなりたい。
せめてオフィスにいる時だけでもいいから会話して、坂巻さんと一緒に笑い合ってみたい。
「坂巻さん…」
ボソッ…と漏らした一言に顔が熱くなる。
流石に誰もいないからと言っても照れくささを感じて顔を上げると、目の前に人が立っていてギクッとした。
「…ん?今、俺と喋りたいとか言った?」
声を聞いて更に驚く。
いつの間に彼が。どうして此処に……。
ガタン!と椅子から立ち上がった。
デスクを挟んだ向かい側に立つ彼は、外からドアを開けて入ってきたばかりみたいだった。
「諸住さん、俺と喋りたいんだ。良かった。俺、呆れられてるかと思ってたんだ」
そう言うとドアを閉めて近寄ってくる。
私はその姿を目に入れて、ますます困惑して目が点になった。
「金曜日は悪かった。あの後無事に帰った?何事もなかった?」
私が返事らしい返事をしなくてもめげずにいて、優しい声で「諸住さん」と呼んで、爽快そうにしていたのが目に浮かぶ。
「いいなぁ……もう一度彼と話したい…」
話して仲良くなりたい。
せめてオフィスにいる時だけでもいいから会話して、坂巻さんと一緒に笑い合ってみたい。
「坂巻さん…」
ボソッ…と漏らした一言に顔が熱くなる。
流石に誰もいないからと言っても照れくささを感じて顔を上げると、目の前に人が立っていてギクッとした。
「…ん?今、俺と喋りたいとか言った?」
声を聞いて更に驚く。
いつの間に彼が。どうして此処に……。
ガタン!と椅子から立ち上がった。
デスクを挟んだ向かい側に立つ彼は、外からドアを開けて入ってきたばかりみたいだった。
「諸住さん、俺と喋りたいんだ。良かった。俺、呆れられてるかと思ってたんだ」
そう言うとドアを閉めて近寄ってくる。
私はその姿を目に入れて、ますます困惑して目が点になった。
「金曜日は悪かった。あの後無事に帰った?何事もなかった?」