それで、同じ部活の女子達のやっかみを買って、私はクラスで無視されることになって…」


その女子達がさっきのグループだと言うと、彼は納得したように頷いた。


夏休みが明ける前に届いた手紙のことは伏せておいた。
流石にそれは口にも出したくない事実だ。


「最初は普通に接してくれていた友達も段々無視するようになって、挨拶をしても返ってこなくて、何があったの?という感じだったんです」


しれっと無視された時の胸の動悸や悲しい気持ちを思い出した。

授業中にグループを作りなさいと先生に指示されて、誰と組めばいいの?と困惑して迷ったことも思い出した。


坂巻さんは原田がラブレターを皆の前で読んだと聞いて少しムッとしていた。それに気づいた私は、彼を庇うわけじゃないけど続けた。


「原田君のことも恨んだけど、その時の事はもう謝ってくれたからいいんです。それに私には親友がいて、幸いにもクラスでは独りぼっちにはならなかったから。

彼女達が私の味方になってくれたの。お陰でどんなに辛くても心強かった。