ラブレターなんて貰ったの初めてで、嬉しいのと気恥ずかしいのとが入り混じって、あんなテンパったことをしてさ。
まさか差出人があんこだとは思わなくて、軽いファンレターでも貰ったつもりで読んだんだ。
だけど、読みながらあんこだと気づいた。
でも、それに気づいた時はもう遅かった。
部活の連中が周りを取り囲んでて、女子も大勢集まってた。
『誰よこれ!』って怖い顔して手紙を取り上げられて、直ぐに取り返したけど収集がつかない感じでマズい…と思った。
差出人があんこだとバレてたらどうしようかと酷く焦った……」
(……バレてたよ、すっかり)
胸の中でそう言い返して手を握る。
そのまま彼の顔面を殴り付けたい様な心境でいると、原田は思わぬ言葉を口にした。
「今更だけど、俺もあの頃、あんこのことを好きだったんだ。
お前は気が強くてたまに怖かったけど、俺がいくら憎まれ口叩いても結局最後は笑って許してくれて、何だかんだ言っても面白くて接し易かったから」
楽しかった…と思い出すように語られ、私は呆然としてしまう。
まさか差出人があんこだとは思わなくて、軽いファンレターでも貰ったつもりで読んだんだ。
だけど、読みながらあんこだと気づいた。
でも、それに気づいた時はもう遅かった。
部活の連中が周りを取り囲んでて、女子も大勢集まってた。
『誰よこれ!』って怖い顔して手紙を取り上げられて、直ぐに取り返したけど収集がつかない感じでマズい…と思った。
差出人があんこだとバレてたらどうしようかと酷く焦った……」
(……バレてたよ、すっかり)
胸の中でそう言い返して手を握る。
そのまま彼の顔面を殴り付けたい様な心境でいると、原田は思わぬ言葉を口にした。
「今更だけど、俺もあの頃、あんこのことを好きだったんだ。
お前は気が強くてたまに怖かったけど、俺がいくら憎まれ口叩いても結局最後は笑って許してくれて、何だかんだ言っても面白くて接し易かったから」
楽しかった…と思い出すように語られ、私は呆然としてしまう。

