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「りーん♪♪」


落ち着く声

優しい目

柔らかい笑顔




「早くこっち来いよー、手繋ぎてぇー!w」

年上のくせに甘え坊

でもそんな所が好きで





彼が差し伸べてきた手に手を伸ばす


触れたい


触れたくて触れたくて


手を伸ばす……





のに





『っは!!』




なんだ、、、


やっぱり夢か




触れられるわけないよね



『…ばっかみたい。』



教室の自分の机で眠っては

起きて早々泣くとか


ありえないっつーの、、、



「…んだよ。また泣いてんの??」


げっ、、ナイスタイミングで孝太来たし



『るっさいな。泣いてないから
早く帰るよ!待ちくたびれた』


バレないように下を向いて
教室を出ようとすると



グイッと腕を掴まれた



『…なに、、よ。はなして』



「また、夢みたの?」


『…うん』


「そう。まだ待ってんだ?」


『…わかんないけど。てか関係ないでしょ』


「そうだな、わりい」





一々聞かなくてもいいこと、
聞かなくても分かってることを聞くなんて


ほんとムカつく



あー!!!酒井孝太ムカつく!!!