そんな私に疑いの目を向けるのは

私と一緒に受付として働いている東條柚乃先輩。

「ちょっと陽咲ちゃん、いくら幼なじみだっていってもこき使われてるのは良くないんじゃない?」
といつも私のことを気にかけてくれる優しい柚乃先輩。

「言うこと聞いておかないと後がこわいですので…」

「でもさ、成瀬さん、社内ではイケメンだし、性格も優しいし、そんでもって御曹司ときた。

狙ってる女性たくさんいる中で陽咲ちゃんにだけきついよね?」

そうなんです。
圭介は私にだけ奴隷扱いするのです。

それはもう小学校のころから…


「でも、いいんです。
話しかけてもらえるだけで幸せですから。

じゃ、柚乃先輩、ご飯買いに行ってきますね。」

と私は先輩に一言声をかけて会社近くのいつものお弁当屋さんにむかった。