誠さんが部屋に入ってきたまま、開けっ放しにされていたドアから、今度は、こちらも鞄を抱えたカメラマンの原さんがやって来た。
原さんは、うちに所属するほとんどのタレント達の宣材写真を撮ってくれているフリーのカメラマンさん。

水上さんの知り合いのカメラマンさんと連絡をとってはみたものの、撮影が入っていて断られてしまって。困っていると、社長からの指示で動いていたらしい坂口さんが「原さんが確保できた」と連絡をくれたのだった。

その後、みんなの都合を合わせて、この時間からの撮影開始となったのだ。

原さんに続いて、水上さんと遥さんも入ってくる。

うっ・・・。

2人を見て、思わず後ずさる。
美男美女の2人が並ぶと、それだけでものすごい迫力。ただそこにいるだけで、何もされていないのに、こちらが勝手に圧倒されてしまう。

悠さんにも、ここまでとは言わないけど、王子さまになれそうな感じを受けたのにな。