なんて思っている私は、この年代の平均サイズの丸顔に、これまた平均サイズの目、高くも低くもない鼻、小さくも大きくもない口がついている、どこからどう見ても平均の見本のような人間。
身長も、この年代の平均そのもの。

上京してきたばかりの頃、自分と周りの華やかさの違いに愕然とした事を思い出す。

一生懸命メイクを覚えて、髪もおしゃれな美容院で流行りのボブにしてみたけど、可もなく不可もなくな仕上がりにしかならなかった。

うん、自分でも言ってて悲しくなるほど普通だ。

なら、性格・・・は自分でよくわからなくて。面接の時に質問される、自分の性格の長所と短所を思いつかなくて、悩んだ。
結局、何にしたっけ?

だから、人に自慢出来る事なんてないけど、唯一人と違うのは、虫や動物が平気な事ぐらい。
これも、そこにいるのが当たり前という環境だったからだけど。

実家の周りの道で、雨上がりの次の日の朝、車とぶつかった小さなカエルがペチャンコになった姿を思い出したところで、嫌になって回想をやめた。